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VMD/商品陳列コンサル事例:vol.1 ハイジュエリーブランド「Thalatta(タラッタ)」
E SALON自然を生かしたディスプレイをカタチに〜
“Thalatta”が追求する美しさの表現
自然の美しさや日々のきらめきを、“私らしさ”をジュエリー置き換えて表現している東京・御徒町発の、ハイジュエリーブランド「Thalatta(タラッタ)」。今回は、E SALONでの「Thalatta」ブランドのスタートにあたり、店舗ディスプレイを担当したVMDの所﨑さんに、ディスプレイを考案する上で大切にした点やこだわった点などについて、お聞きしました。
VMD担当 所﨑三奈
店舗運営に6年従事し、クライアントよりスタイリングアンバサダーに任命される。さらに、顧客売上1位の実績もあり。親しみやすく顧客の世界観、個々に備わった魅力や持ち味を最大限に生かす接客、さらにファッションだけでなくメイクやヘアスタイルまでも含めたトータルスタイリング、プロデュース力には各界から定評がある。店舗運営での経験を生かして、現在はVMD・スタイリングにおける研修制作〜実施までをトータルで手掛けている。 「オシャレ番長」。また高い美意識の持ち主というばかりでなく、コーディネートでも店舗のVMDでも一切の妥協を許さない「ザ・職人気質」の意外な側面もあり。
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―――今回はE SALONでの「Thalatta」さんの出店に際して、所﨑さんが担当したディスプレイのお話をお聞きしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
所﨑:
はい。Thalattaさんは元々、roomsさんとの合同プロジェクトを通じてE SALONに出店されることが決まったブランドです。
その中で先方からは、店舗スタッフが接客を通じてブランドの世界観や魅力を伝えるためにはどんな工夫が必要か?というところで、私はVMDとして、売り場づくりのデザイン面からのサポートをさせていただきました。
―――とくに世界観を大切にされているブランドさんにとって、それをどう売り場づくりに表現するか、というところでビジュアル面でのサポートは重要な部分ですよね。
この表現に落とし込むためにどんな工夫をされたのでしょう?とくにこだわったポイントはどんな点でしょう?
所﨑:
まず大切にしたかったのは、リングやイヤリングなどのアクセサリーに使われている夜光貝の質感を生かした表現に落とし込む、ということでした。
そこで什器を探していた時に、夜光貝の質感となじむ、自然な凹凸のあるタイルが良いのでは?と浮かびました。

―――ひとくちに什器といっても、プラスチックや木製のものなど、色々あると思いますが、質感や全体のバランスを考えてチョイスしたのですね。
所﨑:
はい。やはりアクセサリーのベースに使われている夜光貝は、Thalattaさんの商品の大きな特徴だと思ったので、その素材感を最大限に生かすようなディスプレイにしたいと考えていました。凹凸のあるタイルは、海の砂や何を想起させるので、自然となじむんですよね。
ブランドイメージ的にも、パッと見ただけで「自然のもので(天然素材)でつくられているのだな」というメッセージをお客様にも直感的に伝えられたらいいな、と思いました。
―――たしかに、アクセサリーとテラコッタが調和していて、空間にはあたたかみが生まれますね。ちなみに石のサイズもきれいに収まっている印象を受けたのですが、ちょうど良いサイズ感の石がよく見つかりましたね。
所﨑:
いえ。これは元々こういったサイズのものを集めてきたわけではなく、もともと一枚の四角い石を、私が割ったものなんです。
―――そうなのですね、それは驚きです。そもそも、なぜ割ろうと考えたのでしょう?
所﨑:
四角いままだと、どうしても無機質に見えてしまうと感じたんですね。
無機質な感じだと親近感が湧きづらく、お客様が手に取りにくいと思ったので、割れた断面を見せて、あたたかみや自然を想起させる雰囲気を醸し出すことで、お客様には手に取ってもらいやすくなるように思いました。
―――細部に至るまで色々考えた結果、このカタチになったのだと。では置き方、配置についてはいかがでしょう?アクセサリーのバリエーションも様々なので、こちらもバランスを重視されたのではないかと思うのですが。
所﨑:
そうですね。Thalattaさんの商品は一つ一つが比較的高価なので、等間隔で配置したり綺麗に並べすぎたりすると、お客様に緊張感を与えてしまうのではないかと思いました。そこで、なるべく無造作にさりげなく配置する部分と、綺麗に並べる部分をつくり、全体のバランスを調整しました。
それから、もう一つ意識したポイントがあって、リングとピアスは広い面に置いて手に取っていただきやすいように、それからギフトなどのおすすめ商品やボックスは高さのあるところに配置するなどの工夫をしました。
―――奥ゆきが出ることで、商品一つひとつが一点物なので、その魅力がいっそう増して見えますね。お客様の反応が楽しみです。
所﨑:
はい。実際にこちらのディスプレイにしてから、体感ベースですがお客様の反応も変わってきた感覚があります。ちょっとした工夫を施すことで、手に取りやすくなるのでしょうね。これからもお客様の反応を見ながら、少しずつ微調整を加えてブランドごとの世界観をうまく伝えられるように工夫を重ねていきたいと思っています。
―――ありがとうございました。

いかがでしたでしょうか。
最後になりますが、こちらのディスプレイデザインについてThalattaのご担当者様から、感想をいただいていますので、ご紹介させていただきます。
「スタートしてから立ち上げからまだ一年で、ブランド展開もまだ始まったばかり。商品の魅力をどのように伝えていくか手探りだった中で、なかなか難しかった素材の手配から配置イメージ、全体のバランスまでご提案いただけたのは、本当にありがたかったです。Thalattaが伝えたいイメージが非常に体現されているディスプレイであると感じ、嬉しく思いました!」
E SALONは販売代行で20年以上実績のある株式会社SRLのスタッフが「ブランドの一番のファン」となり、リアル店舗一号店づくりに寄り添い、成長を応援・サポートいたします。
販売代行にて従事してきた経験豊富なアドバイザーも、多数在籍しております。
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